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Photo bynendopark

紫陽花男子 (ショートショート)

    ふじたごうらこ

    太郎は小学校に入学して2か月足らずで転校することになった。新しい学校は遠方だが両親は引越をしてくれた。

    登校先は梅雨のさなかで校門から校舎まで紫陽花の花道が続いている。色とりどりだ。太郎の父親がつぶやく…紫陽花の花びらの成分と植えられた土壌の成分の違いで花の色が変わる。太郎もここで良い色に花咲かせるがよい…

    新しいクラスには緑色の肌の子や、腕が三つある子、目が四つある子がいた。そう、ここは通常の世界で化けきれず、馴染めなかった子が入る。

    肩まで耳を垂らした先生が、太郎に自己紹介をするように言った。太郎は声が上ずって顔が真っ赤になった。しゃべれないと思うと今度は顔が逆に青くなった。ああ、ダメだ。ここでもぼくはいじめられる……と思いきや、拍手がわいた。

    綺麗な色になるんだ、いいなあ
    庭の紫陽花みたい、素敵

    太郎は皆の声を聴いてびっくりするとともにうれしくなった。己の居場所がここにあると悟り今度は顔をピンクにして名を名乗った。

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    バレエ文学出版の中の人。バレエと鳥が好き。 同名でAmazon、楽天で無料本を出しています。 またNote,TALES、なろうでも創作を続けています。

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