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Photo bynoriyukikawanaka

忘年怪異  (ショートショート)

     某社長は忘年会に集まったメンツを見て激怒している。
    「新人と平社員は全員欠席とはどういうことか」
     いつも社長のお守りをしている重役たちは疲れた顔をしていた。
    「だって社長は今年入社したばかりの新人の一人をパワハラで自殺させたじゃないですか。故人とその親の抗議を一切聞くなと言われてその通りにしたら、裁判を起こされて負けです。会社のHPも炎上して業績も低迷。来年入社予定の大学生どころか社員は全員逃げたし、本当は忘年会を開ける余裕なんてないですよ」
    「そうか、それでは社員教育の失敗はお前ら重役たちに責任を取ってもらうぞ」
    「やはり社長は、私達に死ねといったことを忘れていますね」
    「えっ」
    「私達はもう死んでます。あとは社長だけ」
    「おぃ待て」
     四人の重役は首周りに縄をつけて天井にぶらさがって社長を見つめていた。
     社長はそういえば、ここまでどうやって来たのか以前から記憶がないと思った。
    「社長、まずは死に水を駆け付け一杯どうぞ」

     
     
     
    バレエ文学出版の中の人。バレエと鳥が好き。 同名でAmazon、楽天で無料本を出しています。 またNote,TALES、なろうでも創作を続けています。

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