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⚪️企画作品|祈り転生[女編]

 わたしはチンチンのデカい男が好き。

 いいえ。チンチンが好き。

 カチカチの筋肉。汗水たらして働いてます、ていうあの感じ。何より匂いが好き。鼻をくっつけてクンクン嗅いじゃう。

 わーん。ヌルヌルの汗! 我慢汁ペロリ。

***

 ポエミたい。チンチンでポエミたい!

 あーチンチン、どうしてあなたはチンチンなの?

 父を捨て、あなたの名を捨ててください。もしそうしないのなら、ただわたしの恋人だと誓ってください。そうすれば、わたしもキャピュレット家の一員であることをやめます。

 わたしたちがバラと呼ぶものは、他のどんな名前で呼んでも甘く香るように、チンチンも、たとえそれがチンチンと呼ばれなくとも、その美しい完全さは変わることがありません。ああ、チンチンチン!

***

 わたしって、キャピュレット?

***

 モンモンモンタギュー、ラブ(ハート)

 悶々のモンちゃんの、ギンギンのチンチンになりたい。タギタギにたぎる情熱。ギューギューに詰め込んで。テカテカのぱんぱんのチンチン。祈り続けて三日三晩、わたしは遂にチンチンになった。モンちゃんのチンチンに!

***

 思ってもみなかった。モンちゃんにはすでに彼女がいた。リカという、口のデカい女だ。

 毎晩自分でシコッてるって言ってたくせに。とんだヤリチンね!

 リカのやつ。モンちゃんのでっかいチンチンを、つまりわたしを、よくもまあ、嫌というほど舐め回してくれて、すごく、すごく気持ちいーけど。

 それに、モンちゃんのでっかいチンチンを、つまりわたしを、受け止めることが出来るのはそのデカい口だけ。悔しいけれど、わたしには無理。わたしのお口は小さすぎますもの。

***

 ふと疑問に思った。

 リカは下のお口を使わないのかしら?

 わたしだったら使っちゃう。速攻、使っちゃう。だって上のお口は、顎が疲れるでしょ?

 そしてさらに思った。

 リカの口には、何かしらメッセージ的なものがある。訴えかけるものがある。何なのかしら。でも分からない。わたしは単なるチンチンだから。

***

 リカがわたしを呼んでいる?

 いいえ。より正確には、リカの口ね、あのデカい口が、わたしを、呼んでいるんだわ!

 ええ。分かってる。

 わたしのキャピュレットが疼く。キュンキュン、そしてジュン(濡れ)。

 耳を澄ませば聞こえる。

 リカの口には人格がある。そう、わたしみたいに。モンちゃんのチンチンになったわたし同様、リカの口は、リカの口になった誰かなのね!

 ああ、会いたい。会ってみたい。これこそが運命。わたしはもう誰かになろうとなんて思わない。わたしはわたし自身として、あなたに会いたい。

 祈り続けて三日三晩……

***

 東京の夏は最悪だわ、とわたしが言ったら最悪ってほどでもないよとその人は言った。

 わたしはスカイツリーを下からうっとりと見上げていた。

「少なくとも、誰かの口になってチンチンを突っ込まれるほどじゃない」

 その瞬間、わたしたちは恋に落ちた。

「リカの口?」
「モンタギューのちんこ?」

 ちょっと呼び方違うけど。

 でもやっと出会えたみたい。運命の人に。そしてわたしたちは抱き合って、少し躊躇ってから、キスを交わした。

(おわり)

🟡1299文字

#なんのはなしですか
#ナニのはなしですか


【附記】

レイティング御担当者様へ


本作には「チンチン」「我慢汁」「シコる」等の性的な俗語や、性的な身体的接触に関する記述があります。

しかし、本作でこれらの表現が用いられているのは、性的興奮を喚起するためではなく、ナンセンスな言葉遊びとコメディを成立させるためです。

『ロミオとジュリエット』の「名前」「恋」「運命」というモチーフを、あえて幼稚な下ネタへと置き換え、そこから物語を展開するパロディ作品となっています。

性的な語彙は多く含まれますが、成人向け作品に見られる官能的・写実的な性描写とは性質が異なります。

また、その多くは中高生レベルの一般的な猥談でも用いられる俗語の範囲にあり、これらを含むことのみを理由として18歳未満から作品を隔離する必要があるとは思えません。

以上を踏まえ、本作については成人指定(18禁)を行わないよう、ご配慮いただけますと幸いです。

適温より1℃低めより


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