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文章を書くのは好き。でも、書きたい文章しか書けない

私は、文章を書くのが好きなんだと思う。

でも最近、ひとつ気づいた。

「文章を書くのが好き」と「なんでも書ける」は、全然違う。

私はたぶん、書きたい文章じゃないと書けない。

副業でライターの案件を探していると、

「○○について3000文字」
「SEOを意識して執筆」
「構成に沿って記事を作成」

みたいな仕事がたくさん出てくる。

もちろん、仕事なのだから当たり前だ。

依頼された内容を書くのがライターである。

でも私は、その募集文を読んだ瞬間から、もう少し眠い。

まだ一文字も書いていないのに眠い。

一方で、

「ベンツが洗車機に入っていて、ベンツが身体洗ってると思った」

とか、

「iPhoneはサッポロ一番のみそ派なのではないか」

とか、

「100円の滑り止めをトラックボールマウスに貼ったら最高だった」

みたいなことなら、勝手に文章が出てくる。

どう考えても、世の中の役に立ちそうなのは前者である。

でも私の脳は後者にしか電気を流してくれない。

困った脳である。

以前は、

文章を書くのが好きなら、ライターの仕事にも向いているのでは?

と思っていた。

でも違うのかもしれない。

私は「文章を書く」のが好きというより、

自分が気になったことを文章にするのが好きなのだ。

書きたいことが先にある。

文章はその後から付いてくる。

だから逆に、

「このテーマで書いてください」

と言われると、急に動けなくなる。

文章を書くためのエンジンは付いている。

ただし、燃料がかなり特殊らしい。

興味のないテーマを入れても動かない。

iPhoneのケースのストラップホールが小指に当たる話とか、

電車で他人のスマホ画面が見えてしまう話とか、

ChatGPTの言う通りに記事を書いているのに全然売れなくて腹が立つ話とか、

そういうものを入れると突然ブォンと回り始める。

燃費は悪くない。

燃料の種類がおかしい。

だから、「文章で稼ぎたい」と思っている自分と、

「書きたい文章しか書きたくない」という自分が、

ずっと同じ部屋にいる。

たぶん相性はあまり良くない。

片方は求人サイトを開き、

もう片方は、

「今日、駅で変なもの見た」

と言ってnoteを開く。

そして毎回、後者が勝つ。

これではいつまでたっても効率よく稼げない気がする。

それでも最近は、

無理に「ライターっぽい文章」を書くより、

自分が勝手に書いてしまうものを増やしたほうがいいのではないかと思い始めた。

だって結局、

書きたくない文章は続かない。

続かなければ上手くもならない。

だったら、

「なんでそんなところ見てるの?」

と言われそうなことを、

これからも書いていけばいい。

文章を書く才能があるかどうかは知らない。

でも、

書きたいことだけは毎日のように出てくる。

今日もたぶん、

誰も困っていないことについて、

私は真剣に文章を書いている。

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