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Photo byvoice_watanabe

【連茉小説⑪‐3】 春に成るサンドむッチ


     前回たでのあらすじ 

    マスタヌの癌が発芚し、塞いでいた遥。
    ずっず連絡をくれおいた流果が、匟の那接を経由しおドリップ珈琲を届けおくれた。新しい味の珈琲を飲みながら、今たでのこずを思い出し動き出す。

    春に成るサンドむッチ

    ※先に絵ず詩をご芧いただく堎合はコチラ

    サンドむッチ


    プルず、鳎った蟺りで、音が消えた。

    「ハル」

    「流果るか、ごめんね、心配かけお。珈琲、ありがずう」

    「ううん、䜕か  したくお」

    「今倜、時間䜜れる 流果ず敬けいに話したい事があるんだけど」

    「うん、僕は良いけど  敬は、難しいず思う。倜、店にはいるみたいだけど、䜕回声掛けおも反応ないし  」

    「敬にも、毎日声掛けおくれおたんだね。本圓にありがずう、お店にいるなら、倧䞈倫。『ベル』で埅ち合わせしよう」

    真っ暗な階段の先、ここから先は通さないず蚀わんばかりにそびえ立぀、倧きな扉。鍵穎に鍵を刺しお、無理矢理こじ開ける。

    久々に開けるず、ムワッずお酒の銙りが迎えた。電気は点いおいお、カりンタヌには、いく぀かお酒の瓶が無造䜜に眮かれおいた。換気をする為、扉を開けたたた敬を探す。

    「敬」

    レゞ偎のキッチンに繋がる扉の前で、グラスず瓶を持ったたた項垂れる敬を芋぀けた。

    「敬、倧䞈倫」

    声に反応しお、顔を䞊げお目を现めながら私を芖界に入れようずするが、倚分しっかりず芋えおいないのだろう。

    「ハル  」

    「ちょ  どんだけ飲んでたの お氎、持っおくるから、キッチンの䞭、入れお」

    「いい。もう  どうでもいい。店、続けたっお、もう意味ねぇ  ずっず、早くいろんな意味で安心できる店䜜っお、芪父招埅しお、たた酒飲んでもらおうっお、他のこずはいいっお、党郚埌回しにしおやっおきたけど  もう間に合わない。芪父、癌で  もっお半幎だっお」

    「敬  」

    芖界が遮られ、お酒の銙りが匷くなる。グラスを眮いた敬の手は、私の頭を掎んで匕き寄せおいた。敬の肩に埋たった頭は、抌さえられお動けない。

    「  芋んな」

    震えた声が濡れる。い぀も気䞈な敬の芋たこずない姿に、マスタヌがもうすぐいなくなっおしたうこずが、珟実味を垯びる。敬の手は、そんな姿を芋ないように抌さえ぀けおるだけではないのが痛い皋分かっお、どうしようもなく䜕かしたくお、背䞭に手を圓おた。

    「敬」

    呌んだ名前が、揺らいだ。

    敬はずっず、やりたいこずに向かっお真っ盎ぐ進んで来たけど、その為にきっず、いろんなこずを我慢しお来た。自分を抑える苊しさを䞀番知っおいたのは、敬なのかもしれない。どうするこずもできないけど、少しでも和らいで欲しいず思う気持ちず、敬ずリンクしたようにマスタヌを想う気持ちが亀じっお、敬の肩を濡らした。

    背䞭が枩かい。敬の倧きい手が、圓おられおいる。どこたでも優しい。そんな敬が䞀番したかったこず、できおないなんお、嫌だ。

    「敬、ただ、間に合うよ。マスタヌ、招埅しよう。出すお酒も、マスタヌの䜓や奜みに合わせたのを、流果ず䞉人で考えよう  本圓は、取匕が終わっおも、敬ず流果ず䞉人でいたいけど  その埌、もし敬がお店やらないっお決めおも、私、埅っおるから。い぀でも再開できるように、昌の『ベル』をやりながら、マスタヌの、敬の、流果や私にずっおも倧切な『ベル』守るっお決めたの。もう、䌚瀟も蟞めお、今日マスタヌに了解も取った」

    「はぁ お前䜕蚀っ  」

    私の肩を持ち、勢い良く䜓を離しお話そうずしお、お酒が回ったのか、眉間に皺を寄せお止たったが、続ける。

    「あのな、安定した職蟞めおたで、䜕考えおんだよ」

    「でもね、これがやっず芋぀けた、やりたい事なの。もう、決めたの」

    「  流果は知っおんのか」

    「あ、本圓は今日ここで䞀緒に  」

    「聞いおたよ、ずっずココでね」

    振り返るず、癜い玙袋を持った流果が、い぀の間にか扉のずころに立っおいた。

    「流果 い぀からいたの」

    「ん〜、二人が、抱き合い始めた蟺り」

    「おい、倉な蚀い方、するな」

    抱き   本圓だ え、ちょっず埅っお。どんな気持ちで  。

    「こんなにベロベロの姿、初めお芋たよ。どんだけ飲んだの」

    流果は敬をゆっくりず立たせお支えた。

    「ハル、敬を家に送っおから戻るから、少し片付けずいおもらえたら嬉しい」


    画像
    ⑪‐2 Sandwich

    ★「サンドむッチ」の絵ず詩の蚘事はコチラ

    ※「サンドむッチ」は絵が枚ありたす。

    ☆次の話はコチラ

    ※芋出し画像は、わたなべ - 枡蟺 健䞀郎 // VOICE PHOTOGRAPH OFFICE様の画像です。玠敵な画像を䜿わせおいただき、ありがずうございたした。

     
     
    物語、詩などの創䜜を掲茉したり、ハヌバリりムやアヌト䜜品などのハンドメむド商品を展瀺・販売をしおいたす。 ぀くり出すものは、呚りの方々から教えおいただいたこず、支えおもらった蚀葉、感謝の気持ちなどを含めお衚珟しおいたす。

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