メインコンテンツへスキップ
見出し画像

今週のフラクタル14 (z^4/(z+0.1i)^2+c)

    108Hassium

    どうも、108Hassiumです。

    今回はz4(z+0.1i)2+c\frac{z^4}{(z+0.1i)^2}+cに関するフラクタル図形をお届けします。

    z^4/(z+0.1i)^2+c

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+cのマンデルブロ集合(z_0=0)
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+cのマンデルブロ集合(z_0=-0.2i)

    全体的なシルエットはz2+cz^2+cに似ているけど細部を見ると穴が開いてたり崩れたりしている、という特徴はこれまで幾度となく言及しているz3z+0.1i+c\frac{z^3}{z+0.1i}+cのマンデルブロ集合とよく似ています。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.38-0.03iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.36-0.44iのジュリア集合

    z4(z+0.1i)2+c\frac{z^4}{(z+0.1i)^2}+cの臨界点の1つz=0z=0は3重臨界点なので、z4(z+0.1i)2+c\frac{z^4}{(z+0.1i)^2}+cのジュリア集合にはz4+dz^4+dのジュリア集合のような四角い収束領域が現れることがあります。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.06-0.52iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.4-0.25iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.36のジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.01-0.53iのジュリア集合

    摂動ジュリア集合でよく見る感じの、奇抜な見た目のジュリア集合です。

    ※☟摂動ジュリア集合の説明がある記事

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.04-0.52iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.25-0.46iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.08-0.54iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.39-0.26iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.33-0.42iのジュリア集合

    摂動ジュリア集合でよく見る感じの、白領域のあるジュリア集合です。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.43-0.42iのジュリア集合

    あまり見たことない感じの白領域の入り方をしたジュリア集合です。

    以下の記事のcon(z)3con(z)+0.1i+0.35+0.69i\frac{\text{con}(z)^3}{\text{con}(z)+0.1i}+0.35+0.69iと若干似ているものの、他では一切見たことが無いレアタイプっぽいです。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.01-0.14iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+0.01-0.15iのジュリア集合
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.14iのジュリア集合

    マンデルブロ集合上での穴の位置にある値に対応するジュリア集合です。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.98+0.34iのジュリア集合(168周期)
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.15+0.75iのジュリア集合(174周期)
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-1.22-0.04iのジュリア集合(226周期)
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.4-0.44iのジュリア集合(270周期)
    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2-0.89+0.34iのジュリア集合(282周期)

    いつものやつです。

    z^m/(z+a)^n+c

    zmz+a+c\frac{z^m}{z+a}+c(mmは自然数)という関数は、zm−1+cz^{m-1}+cに対して摂動を加えたものになります。

    ※☟n=9n=9の例

    zm(z+a)n+c\frac{z^m}{(z+a)^n}+c(mmとnnは自然数)はこれを一般化したもので、以下のような特徴を持ちます。

    • ∣a∣|a|を小さくするとzm−n+cz^{m-n}+cに近づいていく。

    • 臨界点はz=0z=0とz=amn−mz=\frac{am}{n-m}の2つのみ。

    • z=0z=0の多重度はm−1m-1。

    これらの性質は、ジュリア集合と以下のように関係しています。

    • ∣a∣|a|が小さいとzm−n+cz^{m-n}+cのジュリア集合を崩壊させたような見た目になる。

    • 収束領域はz0=0z_0=0に対応するものとz0=amn−mz_0=\frac{am}{n-m}に対応するものの高々2種類。

    • zm+dz^m+dのジュリア集合のような形の収束領域が現れる(ことがある)。

    マンデルブロ集合は以下のようになります。

    画像
    ☝z^4/(z+0.1i)^2+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^5/(z+0.1i)^3+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^6/(z+0.1i)^4+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^5/(z+0.05i)^3+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^6/(z+0.05i)^4+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^5/(z+0.1i)^2+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^6/(z+0.1i)^3+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^6/(z+0.1i)^2+cのマンデルブロ集合
    画像
    ☝z^7/(z+0.1i)^3+cのマンデルブロ集合

    どうやら、摂動の影響の大きさ(=形の崩れ具合)と各パラメータには、以下のような関係があるようです。

    • ∣a∣|a|を小さくすると摂動の影響は小さくなる。

    • mmを増やすと摂動の影響は小さくなる。

    • m−nm-nが一定になるようにmmとnnを増やすと摂動の影響は大きくなる。


     
     
     
    数学関係の記事を書きます。毎週日曜更新予定。

    あなたへのおすすめ