9/28 押し寄せる猪肉

この夏、夫の同僚から猪肉が大量に届いた。
お祖父様が猟師さんだそう。
「猪肉送りますね!」と連絡が来てからというもの、ジビエ料理が大好きな我が家は、肉の到着を今か今かと待っては、インターホンの画面に食らいつく日々を送った。
そして、待ちに待った発泡スチロールが届く。
大量だった。
4ブロックの凍った猪肉がぎゅうぎゅうに詰め込まれた発泡スチロールは、60×30センチはあったと思う。
1ブロックがデカい。肉屋で買うレベルではもちろんない。
なんと表現しようか、そう、猫くらいだ。
我が家は3人家族で、冷蔵庫も3人家族用。
厳しい。
私はいつも買いすぎた食品を「この冷凍庫の魔術師が詰めてみせようぞ!」と張り切るのだが、予想外の猫4匹の襲来に、さすがの魔術師も尻込んでしまった。
さっそく、猪パーティーの計画を立てる。
味噌鍋にするために1塊を解凍し、残りはなんとか冷凍庫にねじ込み、後日、塩麹、醤油麹に漬けることにした。
猪鍋パーティーは息子の友達家族を呼んで、ワイワイと2度に渡り行われた。人と人をつないでくれるジビエのありがたい命に感謝しつつ、少しずつ出来ていく冷凍庫の隙間にも胸を撫で下ろした。
そして今日。
醤油麹で漬けた肉を食べる。
漬け込んだ猪肉を蒸し器で蒸すと、とても柔らかく、脂に見える部分はほぼコラーゲンで、もたれない。7歳の息子もバクバクたべるのだ。
実は昨日も猪鍋だった。
明日はハムにする予定だ。
押し寄せる猪肉だが、不思議と飽きは来ない。
この夏は我が家の冷凍庫を占拠したが、ありがたい贈り物だった。
このまま食べ続けたら冬が来る頃に、千と千尋のお父さんとお母さんみたいなフォルムで、ウチの家族は、猪になってるかもしれない。
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