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Ai小説:百キ夜行物語~短編集 第11話【山童のシュウ~不良少年の唄】

    あらすじ

    都のはずれ、月明かりに照らされた廃寺の片隅で、
    山童の少年は栄達を夢見る。

    ―百キ夜行への渇望が、静かに燃え上がる―

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    月明かりがぼんやり廃寺を照らす。

    シュウは屋台からくすねた焼き鳥を片手に夜空を仰いだ。
    赤いざんばら髪が夜風に揺れる。

    その姿は、不良少年のようでありながら、
    どこか野良猫じみた自由さがあった。

    「楽しみやな、次の百キ夜行……。」

    期待に満ちた呟きが、静かな夜に溶ける。


    今日もシュウは都の路地を駆け抜ける。
    「またごんたしよったんか?」

    「なんもなんも! ちょっと遊んどるだけや。」
    悪戯っぽく笑うシュウ。

    その姿に、町人たちは苦笑しながらも見送る。
    満たされる都の日々―だが、満たされぬ心。

    そんなシュウの野望。

    それは、狂乱の祭  百キ夜行に身を投じ、名を上げることだった。


    百キ夜行の夜、月明りは妖の行列を照らす。
    先頭に立つシュウが鼻を鳴らす。

    「うわ…これ、狐の姐さん来よるな…。」
    刹那、視線の先に御先稲荷の瞳がギラリと光る。

    容赦なく繰り出される蹴りと、狐火が尻を焦がす。
    「ぎゃっ! もうあかん…。」

    視界は歪み、意識は闇へ沈む。
    黎明 痛みと疲労、そして悔しさ。

    「くっそ……今日の所はお開きやな……!」
    茜色の空を仰ぎシュウは嗤い悪態をつく。

    そしてまた新たな一日を踏み出すのだった。

     
     

    Obi

     
     
    『百キ夜行物語』を中心に和風幻想・怪異ものを執筆。 プロットと本文は自作、推敲・読み合わせ・挿絵にAIを活用しています。 AIとともに創作中。

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