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毛と爪 ショートショート

    めい

    うららかな春の日差しを背に、若くは無い男が縁側でお昼寝中。静かだ。

    いや、話し声がする。耳と目の感度を上げてごらん。聞こえるだろ?見えるだろ? 


    毛「あぁー、かなり伸びた。いい加減に床屋に行って欲しい」
    爪「こっちもだ。最後に切ってもらったのはいつだっけ」
    毛「そうか、僕らに必要なのはハサミだね。早く誰でも良いから切って欲しいよ」

    毛と爪の会話を聞く者がいた。   
    「私に任せて」
    そう声がした。

    声はすれども姿は見えず。
    「私は脳、直接、間接にこの男を操っているのよ」

    毛、爪「どうするつもり?」

    脳「見てなさい」


    男は頭がムズムズした。爪で頭を掻こうとしたが、爪に違和感。見て驚いた。なんと指の爪全てが30センチ程に伸びている。
    「ギャアー」思わず叫んだ。
    髪の毛がズンズン伸びて、身体に巻き付き始めた。



    脳「彼が起きたら、あんた達の願いが叶うわ」

    だが二人に声は届かず、のたうち回る男から悪夢を切り取るべく、既にハサミを手に立ち上がっていた。

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    #爪毛の挑戦状

    今回は「毛」と「爪」を使わせ頂きました。
    いえいえ、意図はありません。
    この二つのワードが、たまたま並んでいただけです。はい、たまたまです😊

     
     
     

    めい

     
     
    2023年5月に古希を迎えました。普通のオバアですがお付き合いくだされば嬉しいです。 高齢ではありますし、行き届かないところが多々あると思いますがどうぞよろしくお願いいたします。 めい

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