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【挑戦】GPT奏バージョン【小説】

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※これはGPT律考案バージョンです!※

月下、白猫は花嫁の嘘を見ていた


――冷たい皇子に嫁いだはずが、なぜか毎夜甘やかされています――

約5500文字(約10〜15分)


 夫の弱点を探せ。

 父王からそう命じられて、七日。

 花鈴はまだ、夫とまともに会話すらできていなかった。

 ◇

 政略結婚だった。

 長く緊張状態にあった二つの国。

 その関係を改善するため、隣国の第二皇子・紫苑のもとへ花鈴は嫁いだ。

 紫苑は、戦場で剣を振るう英雄ではない。

 戦そのものを始めさせない男だった。

 周辺国との交渉。

 交易路。

 軍の補給。

 あらゆるものを盤上の駒のように動かし、かつて花鈴の祖国を一戦も交えることなく退かせた。

 だからこそ。

 花鈴が国を発つ前夜、父王は娘に告げた。

『紫苑の弱点を探れ』

 何を恐れるのか。

 誰を信用するのか。

 何を失えば、冷静な判断ができなくなるのか。

 それを知っておけば、いつか両国の関係が再び悪化したとき、祖国を守る切り札になる。

 花鈴にも、父の言い分は理解できた。

 理解はできたのだが。

「…………」

 結婚して七日。

 弱点どころか。

「今日も三言だった……」

 自室の机に突っ伏した。

 朝。

『おはようございます』

『ああ』

 昼。

『午後の茶会ですが』

『出る』

 夕方。

『では、また』

『ああ』

「三言……」

「にゃあ」

「え?」

 顔を上げる。

 開いた窓に、一匹の白猫が座っていた。

 月明かりを浴びて、白い毛が淡く輝いている。

「猫……?」

「にゃ」

 白猫は、するりと部屋へ入ってきた。

 ずいぶん人慣れしている。

「どこから来たの?」

「にゃあ」

「まあ、答えないわよね」

 花鈴は床にしゃがんだ。

「あなたはいいわね。何を考えているか分かりやすくて」

「にゃ」

「私の夫なんてね」

 聞く者が猫しかいないのをいいことに、花鈴は声を潜めた。

「本当に喋らないのよ」

「にゃ」

「私、あの方の弱点を探さなきゃいけないのに」

「にゃあ」

「何か知らない?」

 白猫が花鈴を見る。

「…………」

「にゃ」

「まあ、知らないわよね」

 その夜。

 白猫は花鈴の部屋で丸くなって眠った。

 そして翌日も現れた。

 その次の日も。

 三日目の夜。

 窓から入ってきた白猫は、口に何かをくわえていた。

「何それ?」

「にゃ」

 ぽとり。

 床に落とされたのは、黒い紐だった。

 先端には紫色の石が付いている。

「…………」

 見覚えがあった。

 今日。

 紫苑が腰につけていた。

「…………」

 花鈴は白猫を見る。

 白猫も花鈴を見る。

「これ」

「にゃ」

「殿下の?」

「にゃあ」

「…………」

 花鈴は黒い紐を拾った。

「弱点を探せとは言われたけど」

 もう一度、白猫を見る。

「物理的に盗んでこいって意味じゃないのよ!?」

「にゃ」

「返してきて!!」

 白猫はその場で伏せた。

「寝ないで!!」

 ◇

 結局。

 返しに行くのは、花鈴だった。

 夜も遅い。

 夫婦とはいえ、こんな時間に紫苑の部屋を訪ねたことなどない。

 扉の前で何度も言い訳を練習する。

「猫が盗みました」

 怪しい。

「気づいたら私の部屋にありました」

 もっと怪しい。

「私は盗んでいません」

 完全に犯人だ。

「…………帰りたい」

「にゃ」

「あなたのせいでしょう!?」

 ついてきた白猫に小声で怒る。

 意を決して扉を叩いた。

「誰だ」

「花鈴です」

 少し間があった。

「入れ」

 扉を開く。

 紫苑はまだ仕事をしていた。

 机には書類が積まれ、眼鏡の奥の瞳が花鈴を見る。

「どうした」

「あの」

「…………」

「先に言っておきます」

「ああ」

「私は盗んでいません」

 紫苑の眉がわずかに動いた。

「何を」

「これです」

 黒い紐を差し出す。

 紫苑が見る。

「私のだな」

「やっぱり!」

「なぜお前が持っている」

「猫です!」

「猫」

「猫が盗みました!」

 沈黙。

 花鈴は耐えた。

 やがて紫苑は言った。

「そうか」

「信じるんですか!?」

「お前が盗む理由がない」

「…………」

 胸の奥が。

 ちくりと痛んだ。

 理由なら。

 ある。

 紫苑の弱点を探すため。

 けれど。

 今ここでそれを言えるはずもなかった。

「……では、確かにお返ししましたから」

「ああ」

「失礼します」

 早く出よう。

 そう思ったとき。

 妙な臭いがした。

「…………殿下」

「何だ」

「何か焦げてません?」

「茶だ」

「茶?」

 机の端に置かれた茶器を見る。

 湯呑みの中には。

 黒い液体。

「…………」

「…………」

「殿下」

「何だ」

「これ、茶ですか?」

「ああ」

「本当に?」

「ああ」

 花鈴は恐る恐る覗き込んだ。

「茶葉、どのくらい入れました?」

「適当に」

「蒸らす時間は?」

「知らない」

「お湯の温度は?」

「熱ければいいだろう」

「よくありません!」

 気づけば。

 花鈴は紫苑から茶器を奪っていた。

「貸してください!」

「…………」

「座っててください!」

「ああ」

「返事だけは素直ですね!?」

 新しく湯を沸かす。

 茶葉を量る。

 しばらくして、ようやくまともな香りが部屋に広がった。

「どうぞ」

 紫苑が一口飲む。

「…………」

「どうです?」

「うまい」

「でしょうね!」

 さっきの物体より不味く淹れる方が難しい。

 紫苑がもう一口飲んだ。

「お前は茶を淹れるのがうまいんだな」

「普通です」

「そうか」

「殿下が下手すぎるんです」

「そうか」

「反省してください」

「ああ」

 本当にしているのだろうか。

 花鈴は思わず笑った。

 その瞬間。

 紫苑が花鈴を見た。

「……何ですか」

「いや」

 紫苑は視線を戻した。

「初めて笑ったと思っただけだ」

「…………」

 今度は。

 別の意味で、胸が跳ねた。

「帰ります!」

「ああ」

「おやすみなさいませ!」

「ああ。おやすみ」

 花鈴は逃げるように部屋を出た。

 廊下で待っていた白猫を抱き上げる。

「…………」

「にゃ」

「盗みは駄目だからね」

「にゃあ」

「絶対よ?」

 白猫は。

 なぜか、とても満足そうだった。

 ◇

 翌日の夜。

「…………」

 白猫の口には。

 一本の筆があった。

「昨日言ったわよね!?」

「にゃ」

 その次の夜。

 文鎮。

「また!?」

 その次。

 本。

「毎晩一個ずつ盗むのやめなさい!!」

 白猫はやめなかった。

 そして花鈴は。

 毎晩。

 盗品を返しに行くことになった。

「今日は筆です」

「ああ」

「今日は本です」

「ああ」

「今日は……これ何ですか?」

「兄上のだな」

「なんで皇太子殿下の物まで盗んでるの!?」

 紫苑が笑った。

「笑い事じゃありません!」

 不思議なことに。

 夜の紫苑は、昼間とは少し違った。

 国を動かすほど頭が切れるくせに。

 食事を忘れる。

「夕食は?」

「まだだ」

「もう夜中です!」

 寝るのも忘れる。

「昨日何時に寝ました?」

「覚えていない」

「寝てください!」

 自分で茶を淹れれば、相変わらず壊滅的だった。

「触らないでください」

「茶くらい淹れられる」

「その自信はどこから!?」

 気づけば。

 花鈴が茶を淹れ。

 食事を持ってこさせ。

 仕事を切り上げさせるようになった。

 そして紫苑も。

 少しずつ変わった。

 花鈴が来ると。

 机の端に菓子が置かれているようになった。

「……これ」

「お前が好きだと聞いた」

「誰に?」

「侍女に」

「わざわざ聞いたんですか?」

「ああ」

「…………」

「嫌いだったか」

「好きです」

「そうか」

「…………お菓子が、ですよ?」

「ああ」

 紫苑の口元が。

 ほんの少しだけ上がった。

「今、笑いました?」

「いや」

「笑いましたよね?」

「気のせいだ」

「絶対笑いました!」

 白猫が机の下で。

「にゃあ」

 と鳴いた。

 ◇

 ある夜。

 白猫は何も持ってこなかった。

「…………」

 花鈴は猫を見る。

「今日は?」

「にゃ」

「何もないの?」

「にゃあ」

「そう」

 よかった。

 やっと盗みをやめた。

 これで。

 紫苑の部屋へ行かなくて済む。

「…………」

 花鈴は本を開いた。

 一頁。

 二頁。

「…………」

 時計を見る。

 まだ仕事をしているだろうか。

 夕食は食べただろうか。

 また黒い茶を作っていないだろうか。

「…………」

 本を閉じた。

「行かないからね」

「にゃ」

「盗品がないんだもの」

「にゃあ」

「…………」

 しばらくして。

 花鈴は立ち上がった。

「ちょっと様子を見るだけよ」

「にゃ」

「何、その顔」

 ◇

 紫苑の部屋を訪ねる。

「花鈴か」

「はい」

「入れ」

 扉を開く。

 紫苑が花鈴を見る。

 そして。

 手元を見る。

「今日は何だ」

「…………何もありません」

「そうか」

「猫、何も盗まなかったので」

「ああ」

「だから、その」

 来る理由がない。

 なのに。

 来てしまった。

「…………帰ります」

「待て」

 花鈴の足が止まる。

「何ですか」

「菓子がある」

「…………」

 見る。

 いつもの場所に。

 花鈴の好きな菓子。

「どうして?」

「何が」

「今日は来るか分からなかったでしょう?」

「ああ」

「なのに、どうして用意してあるんですか?」

 紫苑は。

 何でもないことのように言った。

「来たときに無ければ、お前が困る」

「…………」

 ずるい。

 この人は。

 こんなことを。

 どうして、そんな顔で言うのだろう。

「座らないのか」

「…………座ります」

 花鈴は。

 いつもの椅子へ座った。

 白猫も当然のように入ってくる。

 その夜。

 花鈴は初めて思った。

 ――この人を、好きになったら困る。

 ◇

 祖国から手紙が届いたのは。

 その翌日だった。

『報告が不足している』

 父王の文字。

『第二皇子の弱点となり得るものを探れ』

「…………」

 花鈴は手紙を握った。

 今なら。

 以前よりずっと多くのことを知っている。

 食事を忘れること。

 眠れない夜があること。

 疲れていても、それを隠すこと。

 そして。

 花鈴が来る夜には。

 必ず菓子を用意していること。

「…………」

 書けなかった。

 それから三日。

 花鈴は紫苑の部屋へ行かなかった。

 白猫が何かを持ってきても。

「自分で返して」

 そう言った。

 四日目の夜。

 扉が叩かれた。

「はい」

 開ける。

「…………殿下?」

 紫苑が立っていた。

「具合が悪いのか」

「え?」

「三日来なかった」

「…………」

 それだけ。

 それだけなのに。

 胸が苦しくなる。

「私は……」

 言わなければ。

 そう思った。

「殿下がお思いになっているような人間ではありません」

 紫苑は黙っている。

「私……あなたに、隠していることがあります」

「ああ」

「申し訳ありません」

「何を謝っている」

「それは……言えません」

「そうか」

「…………怒らないんですか?」

「言えないのだろう」

 紫苑は静かに言った。

「なら、今は聞かない」

 花鈴が顔を上げる。

「お前が言えるようになったときに、聞けばいい」

「…………」

 泣きそうになった。

 優しくしないでほしい。

 これ以上。

 好きになりたくないのに。

「それと」

 紫苑が言った。

「何ですか」

「菓子が余っている」

「…………」

「三日分」

 花鈴は。

 泣きそうなまま笑った。

「それは……食べに行かないと駄目ですね」

「ああ」

 ◇

 その夜。

 花鈴はすべてを話した。

 父から。

 紫苑の弱点を探すよう命じられていたこと。

 祖国を守るためだったこと。

 そして。

 今はもう。

 知ったことを利用するために報告したくないこと。

「殿下を、騙していました」

「ああ」

「…………知っていたんですか?」

「最初から可能性は考えていた」

「最初から!?」

「ああ」

「私、ものすごく間抜けだったのでは?」

「そうは言っていない」

「思いました?」

「少し」

「思ったんじゃないですか!」

 紫苑が笑った。

「もう!」

 花鈴も。

 泣きながら笑った。

 しばらくして。

 紫苑が尋ねた。

「それで」

「はい」

「私の弱点は見つかったか?」

 花鈴は。

 紫苑を見る。

「……見つけました」

「そうか」

「でも、教えません」

「なぜ」

「私だけが知っていればいいからです」

 紫苑が。

 わずかに目を細めた。

「なら」

 椅子から立つ。

 花鈴の前まで来る。

 近い。

 思わず見上げる。

「一つ訂正しておけ」

「何をですか」

「私は、他者には弱くない」

「……はい」

「だが」

 紫苑の手が。

 花鈴の頬に触れた。

「妻には、弱い」

「…………」

「…………」

「それ」

 花鈴の顔が熱くなる。

「ずるいです」

「そうか」

「そうです!」

 白猫が。

「にゃあ」

 と鳴いた。

「……そういえば」

 花鈴は白猫を見る。

「この子、どうして毎晩あなたの物を盗めたんですか?」

「止めなかったからだ」

「…………はい?」

「二度目で気づいた」

「二度目!?」

「ああ」

「じゃあ、ずっと知ってたんですか!?」

「ああ」

「どうして止めなかったんです!」

 紫苑は。

 少し考えて。

「困っていなかったからな」

「私は困ってました!」

「だが」

 紫苑が花鈴を見る。

「返しに来ただろう」

「…………」

「毎晩」

「…………」

 花鈴は。

 白猫を見る。

 白猫が。

 満足そうに目を細める。

「あなたたち」

「にゃ」

「共犯だったの!?」

 白猫は。

 その場で丸くなった。

「寝るな!!」

 紫苑が。

 声を上げて笑った。

 ◇

 次の夜。

 白猫は。

 何も盗んでこなかった。

「…………」

「にゃ」

「今日は、本当に何もないのね?」

「にゃあ」

「そう」

 花鈴は立ち上がった。

「じゃあ、行きましょうか」

 白猫がついてくる。

 もう。

 返すものはない。

 それでも。

 紫苑の部屋へ向かう。

 扉を叩く。

「花鈴か」

「はい」

「入れ」

 中には。

 いつもの茶と。

 いつもの菓子。

「殿下」

「何だ」

「今日は何も返すもの、ありませんよ?」

「知っている」

「じゃあ、どうしてお菓子が?」

 紫苑は。

 当たり前のように答えた。

「お前が来るからだ」

「…………」

 花鈴は笑った。

 冷たい皇子に嫁いだはずだった。

 弱点を探すだけの。

 政略結婚だったはずなのに。

「殿下」

「何だ」

「お茶は私が淹れますからね」

「なぜ」

「まだ言います!?」

「にゃあ」

 月明かりの下。

 白猫が満足そうに目を閉じる。

 もう。

 何も盗む必要はなかった。

 ――冷たい皇子に嫁いだ花嫁は。

 今夜もまた。

 当たり前のように、甘やかされている。

――完――


いかがだったでしょうか?😊

次は………、私ですね…(笑)
私も「律が原案」のモノを作っています
💪


私の小説は、有料記事になってます。
そうです。有料。
なので、ちゃんと作りますよ。
誰だよ、ド恋愛小説みたいな題名にしたのは!!(笑)
マジで、適当につけたGPTちゃんを恨む(笑)(笑)

「毎夜」って付けるから、サブタイトルに苦しんでます(笑)(笑)(笑)


読み上げ機能ついてたら良いのにねって思います。

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紡えり🐱 ⁂GPT遊びに夢中⁂ よろしければ応援お願いいたします!頂いたチップは、大切に大切に使わさせていただきます!!!!

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