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永遠平和のために (岩波文庫 青 625-9)
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目次
永遠平和のために
第 一 章 この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む
第一条項 将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない。
第二条項 独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。
第三条項 常備軍(miles perpetuus)は、時とともに全廃されなければならない。
第四条項 国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。
第五条項 いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。
第六条項 いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。
第 二 章 この章は、国家間の永遠平和のための確定条項を含む
第一確定条項 各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。
第二確定条項 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。
第三確定条項 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。
第一補説 永遠平和の保証について
第二補説 永遠平和のための秘密条項
付 録
一 永遠平和という見地から見た道徳と政治の不一致について
二 公法の先験的概念による政治と道徳の一致について
解 説
訳 注
- ISBN-104003362594
- ISBN-13978-4003362594
- 出版社岩波書店
- 発売日1985/1/16
- 言語日本語
- 寸法0.7 x 10.5 x 14.8 cm
- 本の長さ145ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店
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- 本の長さ : 145ページ
- ISBN-10 : 4003362594
- ISBN-13 : 978-4003362594
- 商品の重量 : 82 g
- 寸法 : 0.7 x 10.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 29,047位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- ドイツ・オーストリアの思想 - 34位
- 西洋哲学入門 - 60位
- 岩波文庫 - 173位
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カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
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多数決のジレンマ
2025年7月8日に日本でレビュー済みこの古典を淵源にして様々な政治理論が述べ立てられてきた。そういった意味で一読する価値のある古典ではある。だが、哲学としては崇高でも現実を見れば欠陥だらけの理論だったを言わざるを得ない。
このことはEUの現実を見れば明らかである。経済共同体の名のもとに加盟国を増やし続ければ、極論反ヨーロッパ的な政策が多数決の名のもとに合意される可能性があることが見えて来た。これを解決するには初期のECの構想段階であったように官僚による中央集権的計画を加盟国に押し付ける形でしか結局は意思決定ができないし、現実にはそうなっている。それは影響力を持った国家がある決定を押し付ける形でしかEUは動けないということであり、これは自由の根幹である複数性の否定である。
つまりこれを理論的に見れば、民主主義による多数決が国際規模の連帯によってなされるとき、自国の利益を守ろうとする意見が常に少数派として扱われるというジレンマが現実化してきているということである。民主主義的な手続きにより国民の信任を受け国家の代表として選出されているのであれば当然、自国の国民主権を守り国家主権を侵されることの無いように決断し行動することが求められる。しかし、民主主義国による国際共同体によって国家主権を上回る権威による合意形成が認められるような事態が発生すれば、そういった自国の主権を守るための意志決定が多国間の民主主義的な多数決によって封じられることになる。
これは自国の民主主義的な投票の結果が、国際共同体の多数決という決議によって常に少数派として切り捨てられるという矛盾が生まれることを意味する。したがって、すべての民主主義国による民主主義的な意志決定が民主主義的な多数決によって完全に無効化されるというパラドックスが生まれるのである。
もう少し具体的なたとえをあげるとすればこういうことになる。中国やイスラム諸国を含めて仮に全世界が民主化したとする。それにインドやアフリカ諸国等の国家を加えて地球的な投票による多数決を取ったとき、果たして欧米諸国は少数派としてその文明・文化を今までのように維持できるのだろうか。国際的多数決の場合、人口が増加し続ける国家が多数派として優位に立つことになる。この場合、グローバルな一般意志を形成するためにいったいどのような価値観を普遍的な基準として我々は認めなければならないのだろうか。少なくともキリスト教やイスラム教、ましてや儒教、仏教という古い宗教による世界観では不可能であろう。そして、科学も倫理的な価値基準としては役に立たない。つまり、どの国家の価値観も普遍性に限界があるゆえに少数派となり一般意志とはなり得ずに棄却されるのである。
こうしてみると国際政治というものは結局、潜在的に見て「万人による闘争状態」のなかにあり、対立した価値観による合意形成が困難な状況にある。また、民主主義による多数決では民族や宗教の違いを乗り越えることができない。民主主義以前に普遍的な価値観が浸透していなければならないからである。そして結局は、国際情勢の見通しはその対立する価値観による潜在的な闘争状態がどの程度表面化するかという程度の問題ということになり、表面化させないために抑止力としての軍事力は手放せないのが現実である。こういったプラクティカルな政治への洞察がカントには足りていない、もしくは意図的に無視しているように思えてならない。
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勉強できる
2020年1月17日に日本でレビュー済みおもしろい
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「自然が人間を平和に仕向ける」というのは、どうなんだろうとも・・・。
2015年9月28日に日本でレビュー済みへーゲルやエンゲルスが、カントを否定していましたが、そこまでひどい内容だとは思いませんでした。
むしろヘーゲルとカントは補完関係にあるような気もしました。
「具体的な示唆」を与えたのがカントで、「抽象的な理論」を与えたのがヘーゲルと云った感じでしょうか。
カントは政府が存在することで、人間の利己的な心に均衡をもたらす。のようなことを云ってました。これは理解ができます。
ただ、国際政治の場では、その国家の代表になる人物は、利己的な心を持ち合わせているのでしょうから、「国際政治の場では、道徳的な心を持たねばならない」とするカントの言い方は、少し無理があると思いました。
また「人間の理性にそぐう体制は共和制。なぜならば、国民の理性の意志を代表する国家であれば、戦争の負担をする直接背負う国民は、そのような大博打にはでない。」とするカントですが、ワイマール共和制からナチズムへ転化した事実を、どう説明するのでしょうか。国民は容易にイデオロギーに感化されてしまう存在なのかもしれません。
ただ逆に言えばカントは、「国民は馬鹿じゃダメだ。(理性を獲得するために)学べ。」と示唆しているのかもしれません。
民主主義ですからね。
またカントは、商業を奨励しました。「平和でなければ商売はできない。」というのがカントの言い分でしたが、彼は「死の商人」や「帝国主義段階」を予見できなかったのでしょうか。そこも理性があれば克服できると考えていたのでしょうか。
一見当たっているように見えて、よく考えると「?」と思えるところが少なくありませんでした。
但し、「政治的な道徳家」は存在しない、や、「哲学者に耳をかたむけるべきだ。しかし哲学者が王になってはならない。」といっているところは、言い得て妙であると感じました。
「自然が人間を平和に仕向ける」というのは、どうなんだろうとも・・・。
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永遠平和に関して
2022年9月18日に日本でレビュー済み読書・哲学が好きな、40代のサラリーマンです。海外在住です。
最も偉大な哲学者のひとりである、カントが唱える平和論とはどの様なものだろうかという興味があり、読んでみることにしました。
永遠平和に関するカントの思想は、至極真っ当なものがほとんどであると思いますし、カントの一貫した強い意志も感じられます。ただ個人的には、残念ながら、人類には戦争という過ちを繰り返すことによって、反省し、本当の平和に近づいていくという過程しかないのではないかと思います。
本書には、その様な過程が自然の望むものであるということが書かれていましたが、それに関しては、違和感を感じました。
私自身、決して永遠平和は実現しないと思ってはいませんし、もちろん望んでいますが、カントの言うように、人類は「自然状態」ではない「法的状態」でなければ、平和が維持できない以上、とにかく時間がかかるのだと思います。
本題とは全く外れますが、あのマルクス・アウレリウスが後継者選びに失敗したことが述べられており、私にとっては印象的でした。
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平和への追及、あの時代に現在に通じる考えをカントが持っていた驚き
2018年5月1日に日本でレビュー済みカントはあの時代に述べた、世界の平和のあるべき姿、すべてではないにしろ現在がその一部を実現していること、これには驚きました。
平和への追及われわれ一人ひとりが考えるべきこと、南北朝鮮問題、核問題、拉致問題など、一つの光明が見えていると思えたいいま、日本の国内、国外のとるべき大きな転換期に来ていると・・・・それだけに日本の平和への、憲法改正問題を自分はどう考えるべきか・・・・など自分の考えの参考になる一冊かと思います。
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実現可能
2025年9月12日に日本でレビュー済み永遠平和って所詮は理想論じゃないの? という人々の冷めた反応が浮かぶ。自然状態から平和連合の拡大へ、という理路がおもしろい。隣り合った人間二人はまず戦争状態にある。そこでお互いに平和状態を創設する。国と国との関係も同様に、平和連合という形で広げていくことができる。障害は多いが(主に戦争好きの国家元首と邪悪な人間たち)、国民が望めばその方向に進むことができる、とカントは言っています。
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人ぞ知る名著
2025年9月9日に日本でレビュー済みガザ地区やウクライナをはじめとする紛争が止まない昨今、世界中の人々に是非熟読して頂きたい名著。
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商品は綺麗でした
2016年7月26日に日本でレビュー済み商品は綺麗で、納品もとても早かったです。また購入したいです。
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