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筆者の肩書きは映画ジャーナリストである。2020年代に、映画についてのジャーナリストを名乗るに値する仕事をしている人物は極めて少ない。映画会社はできるだけ安く話題作りをするために、映画評論家も滅亡寸前、何でも屋の映画ライターの文章は当たり障りがない。SNSのインフルエンサーに試写を見せ、無料で宣伝してもらうあり様。しっかりした上質紙に刷られたプレスシートも用意されていない試写状。
この時代、信頼に足るジャーナリストは、公開された映画がどれだけ”儲けているのか”、しっかりと見極める眼力がないとつとまらない。この本の著者は数字からハリウッド映画の凋落が始まることを見抜き、日本が映画のガラパゴスになっている状態を浮かび上がらせる。映画の出来不出来良いも重要なのは金額なのだ。
分厚く、時として辛くんるような500ページの大著だ。ネットの連載という発表システムも効果的だと思う。
願わくば、このシリーズの続刊が刊行されることを。もし続編が出なかったら…それは日本における映画の終わりを表すことになるからだ。
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